精神科に入院していたのは、もう20年近く前のことになってしまいました。その頃は不安と強い孤独の中にいたように思います。
周囲に人はいるのに、本当の気持ちが届かない。言葉にしようとしても、うまくまとまらない。伝えたとしても分かってもらえない。そんな日々でした。
アドボケイトの存在は、その孤独に小さな変化をもたらします。治療者でも家族でもない立場だからこそ、評価や正しさから少し離れて「ただ話を聴く」関わりが生まれます。うまく話せなくてもいい、沈黙があってもいい。その時間は閉ざされた心にそっと風を通してくれるもの。
誰かが自分の話を受け止めてくれるという体験は、安心感につながります。その安心が、諦めていた心を溶かす小さな一歩になります。
アドボケイトは特別なことをする支援ではありません。ただそばにいて、つながり続けること。その積み重ねが孤独の中にいる入院者様にとって、確かな意味を持つのだと感じています。
おかやま精神医療アドボケイトセンター理事 米山晴巳
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