2025年9月24日に開催された兵庫県の今年度2回目の入院者訪問支援事業訪問支援員養成研修に、1回目に引き続き、当センターの理事の米山氏と登録アドボケイトの藤原氏がシンポジストとして登壇しました。
シンポジウムでは、まず米山氏からは、ご自身の体験をもとに、話を聴くことの重要性、その方の話をしっかりと聴くことが、その方の尊厳を守ることになること、そのことを踏まえて、入院者訪問支援事業の意義や支援員に求めることについて話をされました。
次に藤原氏からは、ご自身の経験を通して感じていたことと訪問支援員としてのこれまで活動を通して感じたり、考えたりしたことを比較しながら、自身が考える訪問支援員の役割や事業の意義について話されました。シンポジウムではお二人に加えて、兵庫県でモデル事業として入院者訪問支援事業を実施している精神科医療機関の精神保健福祉士の方から事業の実施状況についての報告もありました。
各シンポジストのお話の後は、司会の方からのいくつかの質問がありました。「入院者訪問支援事業を使うことでどのような良いことがあるのか」ということについて、お二人は「自分のためだけに来てくれる人がいるということ」や「病院のスタッフに話すと自分の治療に影響があるかもしれないと思う方もおられる。訪問支援員はお聴きしたことを原則病院のスタッフに伝えることはないので、それが患者の方にとって安心できる材料になるのではないか」と話されていました。
その後、シンポジストからの報告内容をもとに、入院者訪問支援事業における訪問支援員の役割等についての意見交換がグループで行われ、その内容の全体共有も行われました。
最後にお二人から参加者の方へのメッセージを求められ、米山さんからは「患者の方、支援員、ともに緊張すると思うけれど、話しやすい雰囲気で温かく接して欲しい」と、藤原さんからは「多くの人が訪問支援員になることを希望されていることが嬉しい。一緒に頑張って行きましょう」と伝えていただきました。
シンポジウムを通して、参加された方々にとって、ご自身が訪問支援員として活動する際に、どのようなことを大切にしたらよいのかについて具体的なイメージを持ってもらうことに繋がったのではないかと思います。
